INTERVIEW
01 構造設計者から組織設計事務所のCM部門へ転職しCMrに。 転職後4年目にCCMJ取得。
構造の知識を活かして特徴あるCMrをめざす。
CCMJ取得: 2024年

組織設計事務所の構造設計担当だった渡邊祥さん。より視野を広げたいと同じ建築でも全く性格の違うCM業務へ挑戦するため、他の組織設計事務所のCM部門へキャリアの軸足を移します。新しい職場でCCMJを取得し仕事の幅を広げ、さらに自らの得意分野である構造の知識を活かして、着実にステップアップを図っています。
構造設計からCMへ
組織設計事務所で構造設計業務をしていた時は、お客様と直接お話しする機会はあまり多くはありませんでした。設計を突き詰めていく人生もあるかと思いましたが、より広い視点を持った職に就きたいと思った時に、CMという職能を見つけました。
転職後は、発注者や工事会社の方々と直接関わる場面も多く、社外関係者との接触頻度は明らかに変わりましたね。
また、以前の会社では躯体工事後は工事現場に関わらないことが多かったので、今の会社に入社後、工事監理の仕事に1年ほど従事し、工事現場をひと通り経験させてもらいました。工事監理やCM業務では意匠・機械・電気などのチームと調整していく必要があります。ものづくりの過程で社内外問わずさまざまなチームと深く関わっていけるという実感を持てました。
転職後CCMJを取得
転職の際、CMの知識を得るために『CMガイドブック』を読んでCM業務を理解することができました。同じ建築であっても構造設計とCMとは全然違う分野でしたから、『CMガイドブック』は非常に参考になりました。CCMJを取得することは、もちろん会社側が推進していることも大きいですが、CM業務の勉強の延長線上として自然な流れだったと思います。
合格する・しないは別にしても、CCMJの勉強をすることで俯瞰的にCM業務の位置づけを学ぶことができました。また、社内研修や日本CM協会の集中講座なども積極的に受講しました。
CCMJ取得のための勉強が生きる
『CMガイドブック』を読んだりCCMJの資格勉強をしていくなかで、発注者の利益を最大限考えながらも、中立的な立場で動くことが非常に重要なことだと感じました。異なる分野からCM業務に携わるようになった方々には、ぜひ受けていただきたい試験だと思います。建設プロジェクトの立ち上がりから終わりまでひと通りの勉強ができますから、CMに従事されている方はもちろん、建築に携わる方全般にも受けていただきたいと思います。実務経験が必要ないACCMJ資格もありますので、建築関係の営業等に携わる方でも取得をめざしていただけます。
私自身も資格試験がなければ『CMガイドブック』をどこまで深く理解していたかわからないところがあります。試験を念頭に置くことで、より集中して勉強できました。

CCMJ取得後の業務内容の変化
CCMJ取得前はどちらかというとCMの中でも施工者選定に特化した仕事が多かったのですが、今はフルCMと言われる企画設計から基本設計・実施設計、施工段階までトータルで関わることのできるプロジェクトに携わっています。資格を取得したこと、そこで勉強したことが仕事で生きていると感じています。
CCMJ取得後は、プロジェクトの川上で関わることが増え、社外で発注者の方々とやり取りする機会が格段に増えたと感じています。発注者の方は建築関係者ばかりではなく、さまざまな立場の方がいらっしゃることもあり、時事問題をとても気にするようになりました。新聞は毎朝極力読むようにしていますし、さまざまな立場の方とお会いしますので、幅広い視点を持つよう心掛けています。
構造設計一級建築士も取得、得意分野を活かして
現在フルCMに携わっている中で、お客様から構造関係の質問を受ける機会があり構造設計一級建築士も取得しました。名刺にも記載していますので、発注者の方から構造のことを聞いてくださるようになり、CM業務とは少し違いますがその資格も取って良かったと思っています。他にも前職で一級建築士、転職後に建築コスト管理士の資格も取得しています。
さまざまな業務を経験して構造設計のスキルも活かしながら、トータルで俯瞰的にプロジェクトを見られるようなCMrになっていきたいと思っています。
CM業界・日本CM協会に望むこと
CMについて知らない方や「CMって必要なの?」とおっしゃる方もまだまだいます。そういった意味でもより社会に対してCMの意義・存在を発信していってほしいと思います。CM選奨などがもっと大きく取り上げられるようになれば、CM業務に従事されている方々の励みになり、意気込みも変わってくると思います。