メルマガ担当より
プロジェクトをご担当された臼田有吾さまに、コメントをいただきました。
Q:
極私的という非常に印象深いタイトルは、どのような経緯で付けられたのでしょうか?
また、このPJの背景は、CMrの立場の臼田様に対して、業務委託者がお父様という、多くの個々の人々が抱える極々普遍的な課題であると思います。<応募にあたり最もアピールしたい点>では、CM業務のあらゆる要素が凝縮されていると述べられていましたが、もう少し詳しくお聞かせいただけませんでしょうか。
A:
この度はCMチャレンジ奨励賞の初の受賞者という栄誉を頂き、大変光栄に存じます。私は組織設計事務所のPM・CM部門に勤務していますが、今回のPJはごく小規模かつ個人的なものなので極私的と称しております。
私は社会人になって最初の10年は設計者でしたが、その後の20年をPMr・CMrとして過ごしております。ずっと、組織設計事務所におけるPM・CM業務のありようを考え続けてきましたが、最近になって自分がどこに所属しているかは関係なく、PMr・CMrが関与することにより、そのPJが成就したり、より良い結果を生むのであれば、それが存在意義であると思うようになりました。極私的であろうと、純公的であろうと、そこは変わらないと思うのです。
さらに極論すれば、人生はマネジメントの複合体と考えることもできるのではないでしょうか。卒論・就職・結婚などの大きなイベントのみならず、週末のお出かけとかランチを何にするかという些細な事まで、マネジメントとして捉える心構えを持つことで、別の視野が開けてきます。CMアソシエイトの皆様には、是非そういう意識を持って頂きたいと思います。
レシピは同じでもシェフが異なれば自ずと味が異なるように、発注者の要望が同じでもPMr・CMrによりプロセスも結果も異なるのは当然です。だからこそ、発注者の要望という素材をPM・CM業務のさまざまな要素に置き換え、どう料理するかを考えなければいけません。それがまさにマネジメントであり、この仕事の醍醐味だと思うのです。
このプロジェクトを通して、臼田様の人生における一つの極私的なマネジメントを垣間させていただきました。今回のお話も、メルマガをご覧になっている皆様にとって、CMの汎用性、可能性、期待性を伺うことができる貴重なものであると思います。
臼田様、ご回答ありがとうございました!
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