巻頭言

巻頭言

CM業界の成長とCM協会の成長

常務理事 株式会社山下PMC
専務執行役員
村田 達志

常務理事 株式会社山下PMC 専務執行役員 村田  達志昨年6月に新任として常務理事に就任し、早いものでおよそ1年が経過しました。その前は普及委員会の委員長を5年ほど務めさせて頂いておりましたが、その頃は理事の方や常務理事の方に、それはおかしいんじゃないですか?それは理事会で決めることでは?それは事務局でお願いできないか?など割と気楽に好き勝手を言わせて頂いておりました。ここ1年、そのような声を受け止める側の立場になり、常務理事会や理事会に出るようになってわかったことは、理事の皆様が非常に真摯に、また侃々諤々の議論を交え、CM協会としての課題に取り組んでおられる、ということでした。

真摯に取り組んでいれば何も改善されなくてもいいのか、と言われると決してそれでよいとは思いませんが、そのような場に参加する中で、CM協会の運営の難しさ、ということも同時に痛感した1年ではありました。当たり前のことかもしれませんが、営利団体ではないので、色々と新たなことを取り組もうとしても収入が限られており、そう簡単には予算を付けられません。マンパワーに関しては、各委員、委員長、支部の方々、理事、常務理事のすべてにおいて、皆様のボランティアの力で支えられています。そのような状況で組織としてポジティブに協会活動を進めていくことがいかに難しいか、ということを感じた1年でした。とは言いつつも、CMの社会的なポジションを固めるためには今が頑張り時、という使命感に基づいて、各委員会や各支部の皆様が、時には愚痴や文句を言いつつも、それでも前向きに、侃々諤々の議論を重ねて活動を続けてくれている、だからこそCM協会の活動が成り立っていると感じています。

皆様のそうした活動の源泉にあるのはやはり「CMの成長に対する期待」だと思っています。立場は様々ですが、自社・自身の事業や業容の拡大あるいはネットワークの拡大に資する、といった期待があればこその協会活動ではないでしょうか?加えて、発注者の経験や技術・ノウハウが不足する中でCMの社会的な必然性はますます高まっていくことが予想されます。そうした社会的要請に応えるためにも、また会員の皆様からの「CMの成長に対する期待」に応えるためにも、やはりCM協会はCM業界の成長を目標に掲げ、それに取り組み続ける必要があると感じています。

現在CM協会では、CM市場規模の目標等は明示されていませんが、これまでの成長速度で行けば、現状の420億円から10年後には1000億円市場になる見込みです。CM協会として次の10年はそうした目標に向けて、社会と会員の皆様の期待に応えていく必要があると考えます。そのためにはCM協会の組織運営の在り方も変えていく必要があるのではないか、と思っています。どのような形が理想的なのか、100%の正解はないかもしれませんが、他協会などをベンチマークにしながら、CM業界の成長に応じて、また更なる成長に向けて、CM協会も進化・成長しなければならない時期が来ているように感じます。