CMrオピニオン「CMrとCMR」

CMrオピニオン

CMrとCMR

明豊ファシリティワークス株式会社
執行役員 大阪支店長
平野 令

明豊ファシリティワークス株式会社 執行役員 大阪支店長 平野 令10年ほど前、私がCMデビューしたころの 「CMr」のイメージは、設計から施工まで一通りの経験を積んだベテランが、発注者との打合せに始まり、設計者・施工者の選定、さらには設計~施工段階におけるコストや技術的な助言に至るまで、ほぼ一人で対応できる存在でした。

実際に、私自身が組織のCMrを務めてみてわかってきたのは、個人(CMr)が提供できるサービスと、会社組織(CMR)として提供できるサービスでは、発注者判断に資するかどうかという品質面で、雲泥の差があるということです。

発注者から、困りごとの相談を受けた際、その場で自分なりの見解をお伝えすることはあります。ただそれだけでなく、社内に持ち帰り、様々な部門・ポジションからの知見・意見を集め資料化し、改めて会社組織の見解としてお伝えすると、「これならそのまま役員会に報告できます」と、発注者組織内での的確な意思決定に貢献することができ、ご担当者はもちろん経営陣にも喜ばれます。

組織の経験蓄積を活かし様々な視点からの知見を顧客経営者目線で総合化することは、客観性と確実性も高く、考える得る選択肢の網羅性にも優れたサービスに昇華されます。

さて最近は、当社でも若くしてCMrを目指す人が増えてきました。彼らはベテランと違い〝自分の成功体験″に強くこだわることがありません。先輩に同行しながらCMの実践の場で学ぶとともに、会社組織(CMR)に蓄積された先人たちの経験知も、真綿が水を吸うように吸収しています。

誰が担当しても、当社組織として最高品質のサービスと価値を提供できる、そんなCMRを創り上げていくことが、いまの私のヤリガイです。