メルマガ担当より
今回ご紹介するプロジェクトを担当されたシービーアールイー株式会社の西川様にひとことお言葉を頂きました!
Q:膜構造のデザインは、設計施工者の提案ではなく、CMRの提案としてプロジェクト初期段階から進んでいたのでしょうか、またそのなかで、予算内、工期内、高い品質のプロジェクト実現において、どのフェーズが重要と考えられますでしょうか?
A: 膜構造については基本計画時から我々CMRが提案したものになります。社内には様々なバックグラウンドをもった専門家が多数おり、本プロジェクトの担当メンバーも多くの経験や知見を持っていました。膜構造の起用はそうしたこれまでの経験や知見からのアイディアでした。
今回のプロジェクトは、仮設建築物であり、限られた期間での原状回復実施が必要になります。予算もありますし、設計及び工事期間も通常よりも短い状況でした。そうした中、費用も工期も抑えられ、解体もしやすく、さらに、クライアントが求めるデザインを実現する膜構造の合理性を提案し実施に至りました。
プロジェクトにおいては、どのフェーズも重要であると考えますが、今回のプロジェクトでは、やはり基本計画フェーズが重要であったと考えます。先でも述べましたが、膜構造は今回のプロジェクトにとって多くのメリットがあり、基本計画時の形がほぼ変わらず最終形になっています。計画期間が短く、後戻りをする時間が無かったこともありますが、基本計画時に本プロジェクトに適した膜構造という合理的な計画ができたことで、予算内、工期内、高い品質のプロジェクト実現ができたと考えます。特に、本プロジェクトは横浜市の土地を借りて期間限定で実施したプロジェクトだったので、工期の遅れは絶対に発生させてはいけない状況で、建設時にも解体時にも膜構造のメリットが大いに発揮されました。
そのような限られた期間の中、設計期間をいかに縮められるかも重要なポイントでした。特に、クライアントは大企業のため、役員の方への承認方法も工夫が必要です。そうした中、3Dを作成し、役員の方にVRで空間を体感いただく、その場でフィードバックをもらいながらデザインを更新するといった「リアルタイムビジュアライゼーション」といった手法を用いたこともポイントであったと考えます。
西川様、丁寧な、ご回答ありがとうございました!
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