メルマガ担当より
プロジェクトをご担当された関西電力株式会社の今中様よりコメントを頂きました。
Question:
3社のEPC事業者を含む関係者間の調整を成功させ、またVE案を生み出し続けることで、品質を確保しつつ大幅なコストダウンにより、ターゲットコスト内での竣工を達成されました。
各関係者との調整をスムーズに進めるために特に意識されたことや、効果的なVE案を継続的に出すコツについてお聞かせいただけますか?
Answer:
多くの関係者との調整をスムーズに進めるために、「三方良し」のプロジェクト運営を意識しました。土木建築事業者様は発電所建設経験が乏しかったため、土木建築工事CMrとして、密に寄り添って、各種調整を主導しました。他EPC事業者様間の調整では、プロジェクト全体の工程他をマネジメントする立場として積極的に課題提起を行うとともに、課題解決に向けて各事業者様の立場も尊重したコミュニケーションを意識し、風通しの良いチーム作りを進めた事が、成功できた要因と感じています。
VEについては、電力会社として蓄積してきた発電所建設のノウハウが活きました。プラント機器の構成や配置、設備や耐震の設計などを徹底的に精査し、関係者のみなさまに具体的な写真や図表、定量的データからVE案の採否を容易にご判断頂けるようにアプローチしました。さらに、VE提案による減額分の半額をEPC事業者様にインセンティブとして還元する方策も提案しました。そういった取り組みの結果、効果的なVE案を引き出すことに繋がったと思います。
上記のような取り組みは、同種のプロジェクトはもとより、同様な課題を抱える一般建物の建設にも展開できるものと考えています。今後も当実績を活用し、CMrとしてCM手法の発展と普及に貢献してまいります。
このプロジェクトを通して、CMが土木建築分野でもさらに社会へ貢献していく可能性を実感できました。今回のお話も、メルマガをご覧になっている皆様にとって大変有益なものであると思います。
今中様、ありがとうございました!
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